ミーク・ミル 初動25万枚を売り上げ米ビルボード・アルバム・チャート堂々の1位に
ミーク・ミル 初動25万枚を売り上げ米ビルボード・アルバム・チャート堂々の1位に
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 約3年ぶり、2作目となるアルバム『ドリームス・ワース・モア・ザン・マネー』をリリースしたミーク・ミルが、初の首位を獲得した今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 リック・ロスが創設したレーベル<メイバック・ミュージック・グループ>所属アーティストの1人で、そのリック・ロスやドレイク、ニッキー・ミナージュにエイサップ・ロッキーと、人気アーティストのゲストとして度々起用されてきた、ミーク・ミル。ミックステープを中心に、すでにデビュー前からその名を広め、2012年にリリースしたデビュー盤『ドリームス・アンド・ナイトメアズ』は、最高位2位をマークする大ヒットとなった。

 本作は、その1stに続く2作目で、全作に続き、R&B、ラップ・チャートでは2作連続の首位獲得、総合では初のNo.1をマークした。初動枚数25万枚という、高セールスにも驚かされる。ライティングは全曲、自身が担当していて、プロデューサーにはレーベル主のリック・ロスや、同郷のケビン・コッサム等が務めている。ゲスト陣には、アリシア・キースの旦那様、スウィズ・ビーツやフューチャー、ニッキー・ミナージュ、クリス・ブラウン、今年大ブレイクを果たしている、ザ・ウィークエンドといった豪華な面々が参加。

 2位にデビューしたのは、R&B界の新星ミゲルの3rdアルバム『ワイルドハート』。前作から3年ぶりの新作で、2013年の【グラミー賞】で4部門にノミネートした後の新作ということもあり、注目度も高かった。また、リリースまでの間、マライア・キャリーの「#ビューティフル」にパートナーとして起用されヒットを受けたことも、本作の上位デビューに繋がったと思われる。本作もミゲルらしい、生音重視のネオソウル風味なサウンドが中心で、レニー・クラヴィッツがゲスト参加しているのも、納得の1枚。本作で自己最高位を更新した。

 Xアンバサダーズの『VHS』は7位に初登場。ニューヨーク州イサカ出身の4人組ロックバンドで、これまでリリースした3枚のEP盤に続き、本作は彼らの実質上のデビュー作で、初のTOP10入り。デビューをプッシュした、イマジン・ドラゴンズも参加していて、質の高いオルタナティヴ・ロックが楽しめる。

 9位には、クリスチャン系のメタルコアバンド、オーガスト・バーンズ・レッドの7thアルバム『ファウンド・イン・ファー・アウェイ・プレイシズ』がデビュー。レーベル移籍後初となるアルバムで、前作に引き続き2作連続のTOP10入り、クリスチャン・チャートでは、4枚目のNo.1獲得となった。

 10位にデビューしたのは、『マジック・マイクXXL』のサントラ盤。このシリーズは、男性ストリッパーによるステージ・パフォーマンスや恋模様が描かれていて、その見事な肉体美はもちろん、ストーリー性も評価が高い。本シリーズには、R&Bシーンの肉体美担当、ジニュワインをはじめ、R.ケリーや112など、90年代を彩ったセクシーなブラック・ミュージックが中心に収録されている。

 本日7月10日から全世界でのリリース日が毎週金曜に統一される。

Text: 本家 一成