吉川晃司 デビュー30周年を祝う約10年ぶりライブハウスツアーがZepp Diver City TOKYOよりスタート
吉川晃司 デビュー30周年を祝う約10年ぶりライブハウスツアーがZepp Diver City TOKYOよりスタート
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 吉川晃司にとって、約10年ぶりとなるライブハウスツアー【KIKKAWA KOJI 30th Anniversary Live ”SINGLES+ RETURNS”】が2月28日、Zepp Diver City TOKYO公演からスタートした。

 ツアー・タイトルに“RETURNS”という言葉が入るのは、2014年にデビュー30周年を記念して開催されたツアー【KIKKAWA KOJI LIVE 2014 30th Anniversary LIVE 「SINGLES+」】の続編的なニュアンスのステージだからだ。

 今回のツアーは、ライブハウスでのツアーであることとともに、前回ツアーとかぶりなしで選曲されていることが特徴になっている。2DAYS開催となった前回ツアーも、その直前に行われたライブ【KIKKAWA KOJI Birthday Night "B-SIDE+"】とかぶりの無い構成だったので、その時点で3ステージ合わせて約70曲。今回はさらにその70曲以外からの選曲となる。つまり、4ステージでかぶりが全くなし、トータルで実に91曲が披露されるということになる。

 「去年30周年で70曲やって、きっと吉川は吉川晃司に腹いっぱいになるだろうと思っていたんですが、そうでもなくて。まだ食えるな、もっと歌いたいなと思い、“RETURNS”をやることにしました。今回も1曲もかぶりなしです。そうすると、地味になるんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、これがなかなか。案外いいわ」という吉川本人の言葉にも自信が浮かぶ。実際、ライブでは1曲ごとにイントロで大きなどよめきが起こり、曲が終わった瞬間に大歓声と拍手に包まれる嬉しいサプライズの連続となった。

 菊地英昭(Guitar)、小池ヒロミチ(Bass)、ホッピー神山(Keyboards)、菅原弘明(Keyboards & Guitar)、菅沼孝三(Drums)というお馴染みの凄腕のバンド・メンバーとともに、吉川はリラックスしながらも緩急自在のステージを展開していく。エッジの効いたソリッドなロックンロールから、深みのある歌声が染みるナンバーまで、ライブハウスらしく凝った演出はなく、1曲1曲をシンプルに聴かせるステージとなった。

 お馴染みの“シンバル・キック”が炸裂したのは「CLOCKWORK RUNNERS(時計じかけの走者達)」。2011年のCOMPLEXの東京ドーム公演でも演奏されなかったナンバーだ。その他にも「雨のTraveller」や「Dance with Memories」など、この日はレア曲も満載。シングル曲ながら、近年披露されなかった「ギラギラ」や「KEY 胸のドアをあばけ」も演奏された。

 ライブ中には「みんなが元気だということが力になる。みなさんにもらったエネルギーを返せるように、頑張らなきゃっていう気持ちになります」という吉川のMCもあった。客席の笑顔がそのままパワフルな歌やシンバル・キックに変換されていくということか。最後は吉川が台の上に立って歌いフィナーレ。ライブハウスという空間だからこそ、ダイレクトに伝わってくるものがあることを実感する。吉川晃司の歌いまくりツアーはまだまだ続いていく。

◎ツアー情報
【30th Anniversary Live “SINGLES+RETURNS”】
2015年02月28日(土)東京・Zepp Diver City Tokyo (終了)
2015年03月06日(金)東京・Zepp Tokyo
2015年03月29日(日)福岡・Zepp Fukuoka
2015年04月11日(土)北海道・Zepp Sapporo
2015年04月13日(月)宮城・仙台Rensa
2015年04月16日(木)大阪・Zepp Namba
2015年04月24日(金)愛知・Zepp Nagoya
詳細:http://www.kikkawa.com/