※写真はイメージです(Getty Images)

■「相手から見て」の視点で実験してみる

 欲張りになってしまう人は、自分の欲の追求をいったん脇に置いて、「相手から見て」の視点になり、「相手の欲望を先に満たすと、自分はどうなるか」を実験してみてください。

「北風と太陽」の話と同じように、先に相手に与えるのです。

 やってみたら不満が溜まった、つらくなった、ずるいと思った、という相手とは、相性のいい関係にはなれません。やってみたら感謝されてうれしかった、喜んでもらえて幸せ、という相手かどうかが1つの目安です。なぜなら、相性のいい人との間には、優しさと感謝のキャッチボールが必要だからです。

■自立しないと「運命の人」とは出会えない

 子育てをしたことがある人ならわかると思いますが、子どもが悪さをしそうになると、親は先回りして抑えようとします。悪さをする子どもの心の根っこにあるのは、わがままな欲望です。それを抑えようとする親の心の根っこには、親の欲望をまとった「我」があります。

 親の「こうなってほしい」という欲望や、「こうなってもらっては困る」という防衛本能が、子どもの「本来持っている欲求」を抑え込んでしまい、本人の性質が素直に出られなくなっている例がよくあるのです。親以外にも、強い影響力を持つ人やパワーの強い人が近くにいると、同じような現象は起こります。

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