情報流出のリスクについては、こう触れた。
「マイナンバーカードを落とした時に情報が流出したりするのが怖いから取りたくない、という方がいらっしゃいます。(カードには)医療情報や税の情報は入っていませんから、そこは安心をしていただきたいと思います」
河野氏のお膝元の平塚市ではどのくらい“デジタル化”が進んでいるのか。平塚市のマイナンバーカード推進課の担当課長に聞いた。
「マイナンバーカードの交付率は全国で50%を超えたところですが、平塚市は53~54%くらい。全国平均よりも少し高いですね。また、すでに100カ所以上の病院、歯科医院、薬局などで保険証なしでマイナンバーカードが使えるようになっています」
先のパーティーでは、河野氏は今後の「デジタル改革」について具体的な数字を出して目標を語った。
コンクリートの劣化を調べる際にX線や赤外線を使えば人間の手作業より正確に亀裂がある場所がわかる、という例を引き合いに出しつつこう強調した。
「法律には(人間が)たたいて音を聞けと書いてあるから、職人芸を持っている人がカンカンとやって『これは大丈夫』『これは亀裂が入っている』とやらなければいけない。センサーでできるのに、限られた人でなければ安全確認ができないと法律で義務付けるというのは、これからの日本経済を考えた時、全く無駄ですから。そういう法律を全部やめようということで(総数を)調べたら、9000項目ありました。この9000項目のうち99%を廃止します」(パーティーでの発言)
デジタル相として存在感を示し、「ポスト岸田」としての存在感を高められるか。前出の片倉市議は、地元の期待の高まりをこう話す。
「次のステップに向けて、本人もブレずにやっています。その時期がきたら、本人は再び総裁選にチャレンジしてくれると思いますし、その時は、前回の総裁選同様、小泉進次郎さんもしっかり下支えをしてくれるはずです」
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、最近の河野氏についてこう分析する。