こまめに通っているから、ショップの棚にずらりとかかった服をザッと見るだけで、「買い」な1着がわかる。素材が違うので「そこだけ光って見える」と石橋さん。おしゃれが大好きで、昔からいいものをさんざん見てきたことで養われた「特技」だと言っていい。
<その5> 若者に人気の店のリサーチは欠かさない
H&MやZARAといった若者に人気の店にも通う。いま、どんなラインがはやっているか、リサーチするためだ。特に、ファッションブランド「Lazo_N33°(ラソ エヌ サーティースリー ディグリーズ)」のディレクターを務めるようになってからは、「勉強になる」と感じるという。
「流行に乗るつもりはあまりないけれど、流行を知っておくことは大切ですから」
買い物をするときは、ショップに自分のことをわかってくれる店員さんがいると心強い。買おうかどうか迷っているときに、「ヨウコさんには、いらんですよ」と的確に言ってくれる人は貴重だ、と石橋さん。おしゃれの近道は、店員さんと友だちになること、と言ってもいいかもしれない。
でも、石橋さんが来ると困る、と言われることも少なくない。「あなたの来ている服にこれ、似合うよ」とついアドバイスしてしまい、欲しくなってしまうからだという。
以前の記事で紹介した5つのルールは「そんなに難しくない」と思えたが、今回の5つのルーティーンはどうだろう。一つ言えるのは、「おしゃれは一日にしてならず」ということだ。
石橋さんは、YouTubeチャンネル「アラカンyokoのファッションコーデ」でも自身のコーデ術を公開している。
(構成 生活・文化編集部 端 香里/写真 赤司憲壕 abc pictures、北原千恵美)