1989年のメジャーデビューから25周年というメモリアルイヤーを迎えたX JAPANが2014年9月30日(火)、10月1日の2日間、2010年の日産スタジアム公演以来4年ぶりとなる日本でのワンマンライブを横浜アリーナでおこなった。
2日間で2万2千枚用意されたプラチナ・チケットは1秒でソールドアウト。X JAPANにとって横浜アリーナ公演は、1991年に実施された【Violence In Jealousy Tour】ツアー以来23年振りということでも話題となった。
今夏、初の全世界ベスト『THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~』をリリースしたX JAPAN。注目は10月11日(土)に、アメリカ・ニューヨークにあるマディソン・スクエア・ガーデン公演を控えていることだ。横浜アリーナ2DAYS公演は、“前哨戦”として位置付けられている。
19時15分。場内が暗転し、オープニングSEで「Miracle」が鳴り響き、会場のざわめきがピークとなった瞬間、YOSHIKIが神々しく淡い光とともにステージにあらわれた。ドラムのイントロが印象的な「JADE」が奏でられ、フロントにメンバーが登場しオーディエンス大興奮。演奏の決め所で、炎があがるアグレッシヴな演出など、スタートからクライマックスを迎える異様な熱気に会場は包まれた。
ヴォーカルToshiによる第一声は「ついにX JAPANが帰ってきたぜー!」。このMCは、23年前のツアーと同一のものだった(※当時は“JAPAN”は付かなかった)。YOSHIKIによるMCとともに紹介された、ギタリストSUGIZOによる新曲「Beneath the Skin」は、ヘヴィロックなリフが力強い海外志向なナンバー。YOSHIKI作詞という、かつてない組み合わせによる新曲だ。
さらに、8月に新宿アルタ前でゲリラ・ライブをおこなった際にX JAPANとして披露した、映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』の主題歌としてYOSHIKIソロ楽曲として発表されたナンバー「HERO」をX JAPANヴァージョンとしてプレイ。未だ発表されない、新作アルバムへの期待が高まるばかりだ。
「Forever Love」では、X時代の写真やHIDE、TAIJIの映像をスクリーンに映し出していた。メンバーの死を抱えながらも、5人の現メンバーと亡くなられた2人のメンバー、7人あわせて夢の実現に向かって突き進むという熱い気持ち、信念を感じられた。YOSHIKIによる「HIDEとTAIJIにも聞かせてやれー!」の叫びが、すべてを物語っていたと思う。
「Rusty Nail」、「Silent Jealousy」、「紅」、「X」など、代表曲が惜しげもなく繰り広げられ、ラスト「ENDLESS RAIN」ではオーディエンスを巻き込んだ大合唱、そしてX JAPANでしか生み出せないナンバーであり発売当時30分の超大作として話題となった「ART OF LIFE」をダブルアンコールで披露し大団円を迎えた。
横浜アリーナ公演に続いて実施される、アメリカ・ニューヨークの名門ベニューであるマディソン・スクエア・ガーデン公演。本公演の模様は、ファンの熱い要望に応え、急遽生中継が決定している。日本時間10月12日(日)午前9時より、ライブビューイングとして全国の映画館での公開はもちろん、台湾、香港、メキシコなど世界各地でも公開される。
SET LIST:
01.Miracle (INTRO)
02.JADE
03.Rusty Nail
04.Silent Jealousy
05.Beneath the Skin
06.PATA+HEATH SOLO
07.DRAIN
08.SUGIZO VIOLIN SOLO
09.紅
10.HERO
11.Born To Be Free
ENCORE1
12.YOSHIKI PIANO SOLO
13.YOSHIKI DRUM SOLO
14.Forever Love
15.I.V.
16.X
ENCORE2
17.ENDLESS RAIN
18.ART OF LIFE(PIANO)
19.ART OF LIFE(BAND)