クリプトと宝くじは似ている仕組みです。
外れくじを買った人のお金が当たった人に渡っているわけですからね。
しかし、宝くじが当たったといううらやましいニュースを見たとしても、「宝くじに投資しよう」と誰も思わないですよね?
それが健全な判断です。
商品に価値がなく、敗者から勝者にお金が移動するだけのものは投資ではないです。
■ビジネスモデルを理解することで、投資はさらに手堅くなる
最後に、クリプトにはもう一つ大きな問題があります。
それは、消費電力がめちゃくちゃ大きいことです。
2022年のニュースを見ると、クリプトによる年間の消費電力はオーストラリアの年間消費量の80%に相当すると言われています。
さらに、ドイツ銀行のレポートを見ると、「1ビットコインの取引でアメリカの平均的な家庭に61日間も電力を供給できる」らしい……。ヤバいよね。
ちなみに、22年9月にイーサリアムというクリプトは、消費電力を大幅に減らすアップグレードを発表しました。
これで一歩前進……? かもしれませんが、僕はまだ疑っています。
とにかく、使い勝手も悪いし、(闇組織の取引を手助けする可能性もあって)社会にも良くないし、環境にも悪い。
そんな「商品」のニーズがやはりわかりません。
僕の投資スタンスに、「ビジネスモデルが理解できないものには投資をしない」というものがあります。