ファミコンソフトの快進撃は次世代ゲーム機相手にもとどまらず、1990年2月に発売した「ドラゴンクエストIV」でも約310万本の社会現象を引き起こしている。同じく4月には「ファイナルファンタジーIII」が約140万本、7月には「ドクターマリオ」が約153万本のヒット作が生まれている。

スーファミ発売後もまだ人気

 そして同じく1990年11月21日には、任天堂の次世代ゲーム機「スーパーファミコン」が登場。これによって多くのファミコン人気作品の続編がスーパーファミコンに移行した。

 とはいえこれでファミコンの出番が完全になくなったかというとそうではなく、スーパーファミコン登場後も1993年3月に発売したファミコン用ソフト「星のカービィ 夢の泉の物語」が約100万本のミリオンヒットになっている。発売から10年にもわたって100万本以上のヒット作を生み出せたゲーム機は類を見ないだろう。

 ファミコンの名作のうち一部は、任天堂が提供する「バーチャルコンソール」や「Nintendo Switch Online」といったサービスを通じて今でも遊ぶことができる。

 ファミコン40周年を祝い、2023年の正月は往年のレトロゲームを楽しんでみるのもいいかもしれない。

(文・河嶌太郎)