九州の雨のピークは越えましたが、四国や近畿、東海は昼前にかけて激しい雨に警戒が必要です。関東の雨のピークは昼前から夕方にかけてとなるでしょう。
この記事の写真をすべて見る熊本の甲佐町で1時間に150ミリの猛烈な雨
活発な梅雨前線の影響で、九州では3日前から雨が強まり、宮崎県のえびのでは午前4時20分までの48時間で、535ミリの雨が降るなど、あちこちで大雨になっています。21日は、日付がかわる頃から熊本県に活発な雨雲がかかりました。甲佐町では午前0時19分までの1時間に150ミリの猛烈な雨が降ました。これは、6月の1時間降水量で日本国内の観測史上一位の記録です。
九州の雨のピークは越えましたが、活発な雨雲は午前8時現在、東海地方に移っています。
前線上を低気圧が東へ進んでいるため、活発は雨の範囲は次第に東へ移動します。四国や近畿、東海は昼前まで激しい雨に注意してください。
ただ、雨が弱まっても、明日にかけても雨の降りやすい状態が続きます。九州は大雨で地盤が緩んでいますので、少しの雨でも土砂災害の恐れがあります。また、川の下流は川の上流で大雨になってから数時間後に増水することがあります。引き続き、土砂災害、川の増水などに警戒してください。
関東の雨のピーク
一方、関東地方は午前8時現在、弱い雨が降り出しています。この後、関東南部の沿岸部を低気圧が通過していくため、関東の雨のピークは昼前から夕方にかけてとなりそうです。局地的に激しい雨が降り、南部を中心に大雨になる恐れがあります。明日の朝までの予想される雨量は、南部の多い所で100ミリ、北部は50ミリとなっています。大雨による土砂災害、川の増水、低い土地の浸水に警戒や注意をして下さい。
東京都心も正午から午後2時ごろは雨脚が強まりそうです。傘が役に立たないくらいの雨が降るかもしれません。足元は跳ね返りで濡れてしまいますので、レインシューズを履くと良いでしょう。都心は道路の冠水などにご注意下さい。
水がめがある関東北部の山沿いには南部ほど雨が降らない予想。水不足を解消するような雨にはならないでしょう。ご家庭や職場などで節水を心がけましょう。