そんな「男より」の社会で、長い間放置されてきた女性の困難に向き合うために、ようやく行政や政治が動きだしはじめている。その背景には、仁藤さんをはじめ、女性たちの運動の歴史がある。フェミニストは、女性側から見える社会を当事者として語ってきた。女性のいない社会で、女性の声が軽視される社会で、これまで問題とされてこなかったことを「これは社会が変わるべき問題なのだ」と声をあげてきた。それは時に過激に感じられることもあるかもしれないし、社会に不調和を生むかもしれない。もちろん、フェミニストが全て正しいと言いたいのではない。ただ、フェミニズムは徹底的に女たちの声なのだ。その声に耳を塞ぎ、「男はどうするんだ?」「女ばかり甘えるな」と甘えた声を出す前に、私たちはもっと優しく変われるはずなのではないか。

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも