独特な詞の世界観と、サウンドプロデューサー 松隈ケンタ(BiS、中川翔子)による爆裂サウンドで注目を集める“蟲ふるう夜に”。12月14日 結成6周年を記念したフェス形式のイベント【MUSHIFEST 2013】を開催した。
<死んだ僕の彼女、水曜日のカンパネラ、ふぇのたす等も出演>
Shibuya CYCLONE(闇STAGE)とGARRET udagawa(光STAGE)の2会場で開催された同イベントは、死んだ僕の彼女、水曜日のカンパネラ、ふぇのたす、蜜矢、DROPKICK STRAWBERRY、THE INTEGRAL POULTRY、LIFESHOP等の新進気鋭が多数出演。大トリを務めた蟲ふるう夜には、まず“ご主人がうごかない もう5日になります”という衝撃的なフレーズから始まる「犬」から始まり、重くエモーショナルな楽曲ばかりを畳み掛けていく。
<“リアルを知りたい”どんなに悲劇でも>
中盤では「ニュースとか観ていて、いろんなことが隠されてるなって。きっと未来の地球って山はツルツルになって、海はなくなって、人が爆発的に増えて、その中で動物たちがいなくなって……だから政府が口減らしに「豚」とか「牛」とかって言って人肉を売る。そんなのが、想像ですけど、思い浮かんだときに“リアルを知りたい”って言葉が出てきたんですよ。どんなに悲劇でも」と、新曲「最果ての近い星」を初披露。厨二病などという言葉では収まらない、生々しい怒りや悲しみを爆発させる。
<自分っていう物語のオープニングロールが流れた>
アンコールでは、もうひとつの新曲「ホウセキミライ」を披露。こちらはうって変わって「数年数十年叶わない 大きな夢が君を苦しめるけど その手を伸ばしてみて」等のフレーズが刺さる、天井知らずにブライトなアッパーチューンとなっており、客席には無数の拳と共にオイオイコールが響き渡る。長い間、暗闇に身を置いていたバンドが、戸惑いながらも夢や希望を歌おうと決意していく姿は、観る者の涙を誘った。
紅一点の蟻(vo)もまた「みんなは誰かに出逢って、自分の時間が流れ出したことってある? 本当に価値がないと思ってたの。……だけど、誰かと出逢って、やっと自分っていう物語のオープニングロールが流れたなって……思う瞬間があったんですよ。みんなにもあるよね?」と語り、涙を浮かべながら、声を震わせながらも最後の曲「明星」に全身全霊を注ぐ。
<元旦から新曲「ホウセキミライ」「最果ての近い星」配信>
こうして2013年最後のライブを終えた蟲ふるう夜には、来年1月1日 新曲「ホウセキミライ」と「最果ての近い星」をiTunesで同時配信リリース(http://youtu.be/YtJuMC82o7o)。22日には渋谷TSUTAYA O-WESTにて開催されるイベント【One and only】へ出演する。
取材&テキスト:平賀哲雄
写真:粂井健太
◎イベント【One and only】
01月22日(水)TSUTAYA O-WEST
OPEN 18:00 / START 18:30
出演:Lunakate/アユイロメガネ/ロコビッチ/蟲ふるう夜に
料金:前売2,500円/当日3,000円(ドリンク代別500円)
※お取り置き希望者は contact@mushifuru.com
※来場者特典も企画中