子ども世代は「位置情報をオフにする」「公開範囲を友人のみにする」「電話番号と連携させない」など、SNSの設定を変えたり、親にレクチャーしておくことも大切だという。
アナログな情報流出も、親世代に多いリスクのひとつ。例えばWi‐Fiルーターだ。ルーターにはシールが貼られていて、機器のIDや、初期パスワードなどが書かれていることがある。
「窓際に置かれたWi‐FiルーターのSSIDとパスワードを、外から双眼鏡などでチェック。家庭内ネットワークに侵入してパソコンを乗っ取られる可能性もあるでしょう」
ほかにも銀行など、ネットのさまざまなサービスのIDとパスワードを紙に書き、壁に貼っている光景もよく見かける。ルーター同様、窓から盗み見られたり、訪ねてきた人に見られたりする可能性があり、人目につくところに保管するのは禁物だ。
パスワードは、長ければ長いほど乗っ取られるリスクは低くなり、アルファベット大文字小文字+数字など、文字の種類を増やせば、さらに安全だ。
「パスワードは暗記できないほど複雑化しています。パスワード管理アプリなどを帰省時に子どもが導入するのがいいでしょう。最近はブラウザーにパスワードを安全に覚えさせる機能があり、一括して管理もできます」
(ライター・福光恵)
※AERA 2019年12月30日号-2020年1月6日合併号より抜粋