しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
撮影/今村拓馬
撮影/今村拓馬

 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:知り合いから悩み相談されると、全力で答えようと疲れ果てます。そのことが頭から離れず「彼女はもっとこうすればいいのではないか?」とそのことばかり考えてしまいます。でも次に会うと、相手はケロッとしたりしていて、脱力感でいっぱいになります。こういう時に他人との距離の取り方がわかりません。(女性/54歳/おひつじ座)

A:まずおひつじ座特有の話なんですが、おひつじ座って困った人たちをどうにかしようとか、まとめなきゃっていう使命感が強いです。「なんかあったら話聞くよ」っていう長男長女気質。その半面、結構人の顔色を見て、仲間外れの恐怖感も持っています。

 南海キャンディーズの山里亮太さんは、おひつじ座のすごい成熟したバージョンの方だと僕は思っています。どういうところかっていうと、「どうせ陰で悪口言ってるんでしょ」って自分でネタにするし、人間不信を公言してるところ。「嫌われてもいい」って堂々と言えるおひつじ座って、成熟してるし、自分に自信を持っています。

 その段階に至るまでのおひつじ座は、やっぱり嫌われたらどうしようって思って、気を使い過ぎてしまっている。これはおひつじ座に限りませんが、「何やっても、気に入られない人には気に入られない」っていうある種のあきらめを身につけた人って、強いです。開き直るわけじゃないんだけど、そこだけを気にしてても自分がしおれていって、やりたいことがのびのびできなくなってしまいます。

 そこで、アドバイス一つ目。

 人気のあるミュージシャンのコンサートに行ってみてほしいです。売れている人たちって、お客さんにウケるパフォーマンスと、自分たちで楽しむパフォーマンスの比重が絶妙だと思うんですね。お客さんの顔色を100%は見てないっていうか。自分たちが楽しんでいるときこそ、お客さんも楽しめる。気を使い過ぎると重くなってしまう、っていうのをどこかでわかってるんだと思います。お客さんのことをまったく見ていないわけじゃないんだけど、勝手に楽しむことの大切さも大事にしてる。その空気を知ったり、触れたりすると、楽になれると思います。

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しいたけ.

しいたけ.

しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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