ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中
ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中
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写真:gettyimages
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 経済専門家のぐっちーさんが「AERA」で連載する「ここだけの話」をお届けします。モルガン・スタンレーなどを経て、現在は投資会社でM&Aなどを手がけるぐっちーさんが、日々の経済ニュースを鋭く分析します。

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このあたりで来年のアメリカ大統領選挙を一度整理しておきましょう。日本のメディアがほとんど正確に伝えることのないニュースなので、このコーナーではタイムリーかつ的確にお伝えしていきたいと思います。アエラに出ているほかの方の記事と正反対のことが書いてあったりするかもしれませんが、間違いなく私の方が正確です(笑)。

現時点でのメディア、専門家の評価は、経済の好調をもってトランプ再選の可能性は高い、というものが多いようです。たしかに経済は重要です。しかし選挙においては、経済は悪ければ致命的な敗因になるが、良いことが決定的な勝因になるわけでもない、という経験則があります。これだけ経済が良いのに、トランプの支持率は40%という低水準にとどまっていることにもそれが表れています。

トランプと主な民主党候補が仮に一騎打ちになった場合、どちらに投票するかを聞いたFOXの最新世論調査は以下の結果でした。「バイデン49%×トランプ39%」「サンダース49%×トランプ40%」「ウォーレン43%×トランプ41%」「ハリス42%×トランプ41%」「ブティジェッジ41%×トランプ40%」

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