口コミ対応に力を入れていなかった頃は、ひと月約50万円の求人広告を3カ月出してようやく1人採用できる状態だったが、いまでは1カ月の掲載で7~8人の採用が可能になった。

「1人当たりの採用コストが150万円から6万~7万円程度に下がった計算です。エンジニアはいま引く手あまたですが、同業他社さんから『なんでそんなに採用できるの?』と驚かれるほどです」(河井さん)

 同じ「エン転職」に今年1月から会社コメントの掲載を始めたパーソナルトレーニングジム大手のライザップは、「疑問や不安を解消した上で応募する方が増え、明らかにミスマッチが減った」(人事部採用ユニットの濱田翔子さん)という。

 エン・ジャパンの「入社後活躍研究所」所長代理、千葉純平さんによれば、以前はネガティブな口コミに対して「書いた人を特定してほしい」「消せないのか」などと問い合わせてくる企業も多かったが、「誠実に対応したほうが得策だという意識に変わってきている」という。(編集部・石臥薫子)

AERA 2019年7月22日号より抜粋

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?