他の選手もここまでは新天地では存在感を示すことができてないが、これからの飛躍に期待したいところだ。

「石岡は中日で将来の中心選手と期待されていたほどの選手。(走り方の特徴から)“エヴァ初号機”というニックネームをもあり、人気も出るはず。山本は制球力が課題だが、独特の変則投球を生かせれば中継ぎの一角を担えそう。森原は右投手が手薄なDeNAだけに多くのチャンスをもらえそうです」(在京球団編成担当)

 6選手ともに昨季は思ったような活躍はできなかった。しかし今年はキャンプ、オープン戦から期待を抱かせるプレーを見せている。伊藤や坂本のようにチャンスを掴みそうな選手がでてくるなど各選手、潜在能力が高いのは間違いない。また補強ポイントと合致したからの移籍であり出場の機会も増える可能性も高い。

「(各球団ともに)開幕後に表面化する問題は必ずある。不調、コンディション不良、ケガなどが出た時に素早く対応できるかが編成担当の腕の見せ所。シーズン途中のトレードは決して戦力外や余剰選手扱いではなく、大きな期待をされている」(在京球団編成担当)

 今季も開幕後のトレードは必ず行われるはず。優勝争いを大きく左右することがあるだけに、どのような動きがあるか目が離せない。そして昨年移籍をした選手の今季にもぜひ注目したい。

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