※イメージ写真(gettyimages)
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 若干12歳の子供が挑む中学受験。望む結果が得られなかった時、親はどう対応すべきなのだろうか。教育ジャーナリストのおおたとしまささんに聞いた。

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 不合格という現実が、12歳の子どもの自己肯定感を下げてしまうことがあります。周りの価値観、モノサシを敏感に感じ取るからです。子どもが結果を前向きにとらえられるかどうかは、合格発表直後の親のリアクションにかかっているといっても過言ではありません。

 不合格を知ったときにまず注意したいのは、親のネガティブな気持ちが子どもに伝わらないようにすること。当然本人だってショックを受けているのに、さらに親のショックまで受け止めさせてはいけません。

 とはいえ、とっさに自分の感情をコントロールするのは至難の業。ですから「縁起でもないこと」を想定して心の準備をしておくのも親の大事な役目です。

 本人が落ち込んでいるとしたら、無理に励まそうとすると逆効果になるかもしれません。まず共感する。ひと通り理解してもらえたという安心感があれば、次の道筋も自分で見つけていけます。

 そして、どんな学校に行くことになっても、たとえ第1志望ではないとしても、親が胸を張って喜んでいるところを見せる。心のどこかに“ほろ苦さ”はあるかもしれないけれど、それを経験できたことも含めて100%喜ぶ。それが中学受験における親の最後の使命だと思います。そうすればすべての中学受験は笑顔で終われます。ほろ苦さを経験したとしても、それも含めて、子どもにとっての「成功体験」になります。中学受験に「必勝法」はありませんが、「必笑法」ならあるのです。

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