89年9月 婚約が決まり会見する礼宮さま(当時)と川嶋紀子さん。出会いは紀子さまが学習院大学1年生のときだった
89年9月 婚約が決まり会見する礼宮さま(当時)と川嶋紀子さん。出会いは紀子さまが学習院大学1年生のときだった

悠仁さまのお妃候補を宮内庁が作っているかといえば、作っていないと考えられます。10年後にその作業をやっているかといえば、おそらくやっていないのではないでしょうか。宮内庁がお膳立てをして結婚を進めるという形は、もう時代遅れになっている。ただ、20年後、36歳の悠仁さまに対し、『このままでは皇統の危機だ』と考える誰かが出てきて、探してくれる可能性はある。でも、それは20年後の話。その20年間のうちに自然の出会いで結婚できるかといえば、悠仁さまには申し訳ないのですが、難しいのではないかと思います。振り返ってみれば、姉の眞子さんだって、小室圭さんというちょっと日本人離れした価値観の持ち主が現れたから結婚できたと評価できます。悠仁さまが通っている筑波大学付属高校は男女共学で、大学は間違いなく共学です。そこで自然に誰かと出会う可能性はなくはないですが、交際するだけで、その相手はメディアやSNSで何を書かれるか分からない。結婚したらさまざまな自由が失われる。そうしたなかで、悠仁さまとお付き合いしようと思う女性はなかなか出現しないのではないでしょうか。お先は、かなり真っ暗です」(森教授)

 悠仁さまのお立場とは別に、一般的に男性の4人に1人が生涯未婚でその率は年々上昇している。だから、森教授も「真っ暗」とは時代を反映していると考えている。

「いまの時代、お妃候補を探し出し、何が何でも結婚をしなければいけないわけではないです。もし仮に、悠仁さまが結婚しないという選択をしたり、結婚できなければ、それはそれで現代という時代性を象徴しているのです」(森教授)

 時代を象徴するといえば、宮内庁は4月1日付で皇室に関する情報発信を強化するための「広報室」を新設。「広報室」の室長には警察庁警備局で経済安全保障室長などを務めていた藤原麻衣子さん(44)が就任し、宮内庁ホームページの刷新からイギリス王室のSNS発信などの研究まで行っていくとみられている。

「これまで悠仁さまの露出が少なかったことを反省して、宮内庁は悠仁さまに関する情報発信を多くするようになると思えます。4月に新設された宮内庁広報室も態勢を整えて、発信力の効果を目指してくるでしょう」(森教授)

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悠仁さまから発信するくらいの発想の転換を