天皇、皇后両陛下の長女である愛子さまが4月12日、対面での講義を受けるために学習院大学の目白キャンパス(東京都豊島区)に登校した。愛子さまは同大文学部の日本語日本文学科に在籍する4年生。新型コロナの流行のため、これまでほぼオンラインでの授業が続いていた。愛子さまは今後、卒業論文の執筆にも取り組む予定だが、気になるのは卒業後の進路だ。
【写真】まさか1人だけドレスコードが伝わっていない?女性皇族がずらりと並んだ一枚
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この日、キャンパスで記者から呼びかけられた愛子さまは、にっこりほほ笑み、こう答えた。
「大学最後の1年間、この緑豊かなキャンパスで良い学びができましたらと思っております」
同級生のほとんどは就職活動に励む時期だが、皇族は大学在学時もしくは卒業後に留学を経験してから就職することがほとんどだ。
秋篠宮家の長女・眞子さんは、国際基督教大学(ICU)の教養学部在学中に英国のエディンバラ大学へ、ICUを卒業した年の秋には同国のレスター大学の大学院へ留学。それぞれで美術史や博物館学を学んだ。次女・佳子さまもICU在学中に1年間、同国のリーズ大で舞台芸術の歴史や理論、心理学などを幅広く学んでいる。
そして愛子さまも海外の大学に留学し、ご自身の専攻分野をさらに深く学ぶことになると見られている。
元宮内庁職員で、皇室解説者の山下晋司さんは「愛子内親王殿下も、学士課程中か大学院進学後に留学されると見られていました」と語る。
しかし、大学入学と同時にコロナ禍が始まり、留学はもちろんキャンパスライフを送ることさえできなかった。
天皇陛下と家族ぐるみの交流を続ける「ご学友」の今井明彦さん(63)も「ぜひ学習院大学ご卒業後も、ご両親のように海外留学などで広い視野や国際感覚を養っていただきたいですね」と、愛子さまの留学に期待を寄せる。
■海外で学ぶ女性皇族たち
実際、男性皇族はもちろん、平成以降はほとんどの女性皇族が専門性に磨きをかける留学を経験している。
「世界的にコロナが落ち着けば、愛子内親王殿下も留学されるだろうと思われます。宮内庁内部も、そういう雰囲気でしょう」(前出の山下さん)