講演会のあと、「ぐっちーさんは米国が長いから日本の特殊事情をわかっていないのです。我々のような人間が日夜汗水たらしてその企業に通い、ご挨拶をして不在ならば名刺を置いてくる、そういう日常からこそ新しい取引が生まれるのですよ」と半ば失笑をしながら言われたもので、

「なるほど。でもだったら年収1500万円は多すぎですね。名刺印刷して、スーツ着て社章を付けて毎日通ってもらえばいいのなら、300万円でやってくれる人はいくらでもいるでしょうね……ついでに若いイケメンならもっといいんじゃないですか」と言い返したら答えに窮しておられました。

 つまり、少なくとも金融業においてはほぼすべての業務は今のレベルのAIで十分処理可能です。人間である必要はどこにもありません。この項、次回に続きます。

AERA 2018年8月13-20日合併号

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