財務省にはパワハラ上司ランキングともいうべき「恐竜番付」なる怪文書がある。
「大相撲の番付を模倣して作られており、東西の怖い上司の名前が挙げられる。佐川さんは82年入省組のなかでは一番に幕内入りした強面上司です」(同前)
16年には理財局長に昇進するも、ここで森友学園問題に直面する。その責任をとる形で国税庁長官を辞任したのは周知の通りだ。前出の元幹部官僚は話す。
「国税庁長官の退官後は関連する団体への天下りが慣行になっている。複数の再就職を繰り返し、数億円稼ぐ。しかし、佐川氏を受け入れれば再び天下り問題で批判が出る。なかなか受け入れる先は出てこないでしょう」
(編集部・澤田晃宏)
※AERA 2018年3月26日号