また、17勝11敗の首位レンジャーズも大型契約で加入のエース右腕ジェイコブ・デグロームが怪我で早くも離脱するなど、決して盤石とはいえないチーム力だ。投打ともに有望な若手も多く、昨季は21年ぶりにプレーオフに進出した4位(12勝16敗)のマリナーズは不気味な存在ではあるが、エンゼルスは「主力に怪我人が出ない」という条件付きではあるが、今後へ向けて期待はできるというのがここまでの評価ではないだろうか。

 大谷とともにチームの顔であるトラウトは長期契約を結ぶエンゼルスからの移籍は「考えたこともない」と述べ、「(大谷を)引き留めるためにも勝ちたい」ともコメントしているが果たしてどうなるか。イチローが長年在籍したことで日本ではマリナーズファンも増えたが、今はほとんどの野球ファンは大谷がいることでエンゼルスを応援しているはず。決して優位な状況ではないか終盤まで粘り「ヒリヒリする9月」を何とか実現して欲しいと思う。