渡辺麻友が今年いっぱいでAKB48を卒業することが決まっている。これからは芝居と歌に力を入れる。芝居は「ど下手」というが、等身大ではなく、振り切れた役に挑みたいと語った。
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6月の第9回AKB48選抜総選挙で、渡辺麻友(23)は今年いっぱいの活動をもってAKB48を卒業すると発表した。2007年にデビューして以来、総選挙には一度も欠かさず参加。14年には初の1位を手にし、今年は3年ぶりの王座奪還を目指していたが、結果は2位に終わった。
──卒業はいつ頃から考えていたんですか?
ここ2年くらいずっと考えていました。考えに考えて今年3月、自分で自分のおしりをたたくような感じで決断して、「今年いっぱいで卒業させていただきたいです」と、秋元(康・総合プロデューサー)さんにLINEでメッセージを送りました。秋元さんも「はい、分かりました」という感じで。
とくに誰にも相談していません。あんまり人に相談することが得意じゃなくて……。メンバーでは唯一、ゆきりん(柏木由紀)には事前に話してたんですけど、それも自分で決めた後の報告でした。家族にもさらっと言いました。向こうも「まぁ、本人が決めたことなら」というくらいの反応で。
12歳でAKB48に入って、人生の半分を過ごしてきました。AKB48でやり残したことはありません。総選挙でもう一度、1位に? もう大丈夫です(笑)。今年も本当は出るつもりはなかったですし、未練はありません。
──型破りなアイドル像が求められる風潮の中、「アイドルサイボーグ」と言われるほどの王道を歩み続けました。
私にできることをひたすらコツコツやってきただけです。ぶっちゃけたり、プライベートを切り売りしたりするのが本当に苦手で。でも、「それだけだと面白みがない」と言われたので、もっと素の感じも出していけたらいいなぁと思って努力はしてみました。