現在、清水寺のインスタアカウントでは、年に1度しか公開されない本堂の最奥部や、寺の美しい日本庭園、数百年前に制作された仏像などをプロのカメラマンが撮影。神秘的な写真の数々を楽しみにフォローする人は世界中に広がり、その数は16万6千人にのぼる。

 今年10月には、米国インスタグラム本社で最高製品責任者を務めるケビン・ウェイルさんが、同寺を表敬訪問し、話題になった。ウェイルさんは大西さんの案内で、清水寺の庭や迎賓室などを拝観した。「インスタグラムにとっても日本は重要な市場で、ユーザー数は月間2千万人を超えています。なかでも清水寺は、昨年シェアされた投稿を、場所を示すジオタグを解析した結果、日本国内で東京ディズニーリゾート、USJに次ぐ投稿数がありました。写真のクオリティーも非常に高く、まさに我々の理想とするインスタグラムの活用をしてくれていると感じています」(ウェイルさん)。

次のページ