ミュージシャンのシシド・カフカがAERAに登場。トレードマークのロングヘアを大胆にカットした彼女が、その背景にあった心の変化を明かした。
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ショートカットにしたのは、小学生のとき以来。今年9月、デビュー5周年を迎え、トレードマークだった黒のロングヘアをバッサリ切った。実に50センチ。
「実はずっと切りたかったんです。髪形の印象も強かったぶん、凝り固まって、そこから動けなくなるのが怖かった」
クールビューティーなルックスと髪を振り乱す激しいドラミング。相反する魅力がぶつかり合って生まれる「融合」こそが、シシド・カフカの魅力だ。艶やかなロングヘアは、「静」と「動」をつなぐ重要なツールでもあった。
「昔は『ミュージシャンたるもの、こうあらねばならない』という理想が強かった。これは私のイメージと違う、といろいろと決まりを作っていました。でも今は、ドラミングでも、歌い方でも、いい意味で力が抜けてきた。重い髪をばっさり切ろうと思えたのも、その変化のひとつなのかもしれません」