今年も「Amazonプライムデー」がやってきた。2015年から世界各国で始まった、Amazonプライム会員限定の1日限りの“ビッグセール”。今年は例年より長い30時間になり、中国、インド、メキシコを加えた世界13カ国で開催。7月10日の18時から12日23時59分まで、十数万点のセール商品をそろえて開催中だ。スタート時にサイトへのアクセスが集中し、一部では一時、つながりにくい状況になった。それだけ世間の関心が高いことが伺える。
今年は、会員制サービス「Amazonプライム」の導入から10年という節目の年。これを記念して、東京・六本木の「車を売らないショールーム」のメルセデス・ベンツ コネクティッドに、初の期間限定「Amazonプライム ポップアップストア」も登場。道行く人々が、突然現れた“amazon prime day”と書かれた巨大バルーンを見上げる。同ストアにはプライムデーの目玉商品が展示され、「Amazonプライム」の特典・サービスの体験コーナーも用意されている。
アマゾンジャパン合同会社のジャスパー・チャン社長は会見冒頭で、「“あれも、これも、欲しかったもの大セール!”をテーマにほぼすべてのカテゴリーから人気商品を最安値で用意しています。ぜひプライムデーの買い物を楽しんでください」と日本語で挨拶。大量注文が予想される中、配送などの体制が心配されるが、チャン社長は、「プライムデーに向けて数カ月前から従業員、ベンダー、配送会社を含めてチームの体制を整えてきています」と胸を張った。
今年の目玉は、一部の時間を除き、5分ごとに続々とセール商品が登場する「数量限定タイムセール」。同社バイスプレジデントでプライム統括事業本部・●(=糸へんに粋のつくり)川(かせがわ)謙部長によれば、「開始予定のタイムセールをウォッチリストに登録すると、セール開始5分前にアプリのプッシュ通知を受けることができる」などとセール品を逃さないこつなどについて説明。膨大なセール対象商品の中から、各顧客の興味にあった商品がセールになっていることを知らせるサービスも行うという。(編集部・小野ヒデコ)
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