眞子さまは結婚と同時に皇籍を離脱して、一般国民として戸籍に名前が記される。秋篠宮さまはかつて、「皇室に残るという意味ではなく、物理的にそれほど離れていないところにいたらいいなという気持ちはあります」と心境を語っている(撮影:写真部・松永卓也[小室さん]/(c)朝日新聞社[眞子さま])
眞子さまは結婚と同時に皇籍を離脱して、一般国民として戸籍に名前が記される。秋篠宮さまはかつて、「皇室に残るという意味ではなく、物理的にそれほど離れていないところにいたらいいなという気持ちはあります」と心境を語っている(撮影:写真部・松永卓也[小室さん]/(c)朝日新聞社[眞子さま])
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2005年に都庁職員の黒田慶樹さんと結婚した黒田清子さん(紀宮さま)は今年6月、伊勢神宮(三重県伊勢市)の祭主に就任した (c)朝日新聞社
2005年に都庁職員の黒田慶樹さんと結婚した黒田清子さん(紀宮さま)は今年6月、伊勢神宮(三重県伊勢市)の祭主に就任した (c)朝日新聞社

 天皇陛下の初孫で秋篠宮家の長女・眞子さま(25)と、小室圭さん(25)が婚約される。意志を貫く眞子さまらしく、長年大切に育んだ「ご縁」を実らせた。

 6月26日午前、東京都中央区の日本橋三越本店前にシルバーの乗用車が止まった。降りてきたのは、ブルーのツイードワンピースに白いジャケットを羽織った眞子さまだ。同店を訪れたのは、ご自身が総裁を務める日本工芸会が主催した伝統工芸木竹展(朝日新聞社など後援)を鑑賞するため。約50分ほど滞在し、再び店外に姿を現した際には、路上に集まった人らから「おめでとうございます」との声が上がった。眞子さまは微笑みながら控えめに手を振った。

 眞子さまは、婚約に向け準備していることが明らかになって以降も、公務と、東京大学総合研究博物館特任研究員としての勤務を中心とする生活を変えていない。5月31日からは9日間にわたり、ヒマラヤの山国、ブータンを訪れ、ワンチュク国王夫妻ら王室関係者と親しく交流し、現地の両国関係者とも触れ合った。

●豪雨被害に心痛められ

 小室圭さんとは6月8日に帰国して以降、週末の度に小室さんが東京・元赤坂の宮邸を訪れ、婚約に向けて打ち合わせしている。お二人の婚約内定発表を当初、7月8日の土曜日に設定したのは、法律事務所に勤務する小室さんの仕事に支障がないように配慮したためだ。しかしその後、九州北部で豪雨災害が発生し、刻々と被害が広がる状況に心を痛め、前日の7日、宮内庁は婚約内定を延期すると発表した。眞子さまを知る人は、

「眞子さまは、とても周囲に気を配られる性格です。交際相手の小室さんに対しても、ご自身が皇族ということで不便をかけないか常に気にかけていらしたはずです」

 と言う。家を流され、家族を失った人々を前に、ご自身の慶事を発表することはとても考えられなかったのだろう。

 25、26歳での婚約、結婚というと昨今では早めに感じるかもしれないが、実は眞子さま周辺では今、友人たちの「第1次結婚ブーム」らしく、「早すぎる」ということでもないようだ。ブータン訪問直前の週末にも、眞子さまは東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた大学時代の同級生の結婚披露宴に出席している。

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