毎年11月のサンクスギビング(感謝祭)近くになると、それぞれ収穫したものを持ち寄ってバーベキューをするのが恒例。私も毎年参加して、おいしいビールを飲みました。子どもたちにも、そんな経験をさせたかったんです。

 もちろん、自然が相手の作業は試行錯誤の連続です。最近はネギの芽の出が悪いのが悩みで、ローソンファームの社長が集まる会合で聞いてみました。「ネギは乾燥を好むから、あまり水をあげてはいけないんです」とアドバイスされ、なるほど、と。芽が出ないからと焦って、水をやりすぎていたんですね。

 トウモロコシの害虫対策を聞くと、「虫よけを穂の先に入れるんです」。追肥のタイミングも教わりました。その通りにしてみると、育ち方が全然違う。素人の私が言うのも僣越ですが、やはりローソンファームのみなさんはプロですね。

 30平方メートルにも満たない貸農園で野菜を育てながら、知らぬ間に日本の農業に思いをはせています。医福食農連携、スマート農業、6次産業化……。ローソンファームでも、新しい農業ビジネスの形を模索していきたいと考えています。

AERA 2017年7月10日号

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも