ギャラクシー賞を受賞した星野源さん
ギャラクシー賞を受賞した星野源さん

 第54回ギャラクシー賞(放送批評懇談会)の贈賞式が6月1日に東京都内のホテルで行われ、俳優・音楽家・文筆家として活躍する星野源さん(36)がラジオ部門DJパーソナリティ賞を受賞した。

 星野さんは2016年3月末から「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でパーソナリティを務めている。受賞スピーチではスタッフとリスナーに感謝を述べ、「ラジオは生活に寄り添うメディア。僕も生活を支えてもらったし、もっと言えば思春期には命を救ってもらった。ラジオは命を救える、人生が豊かになるメディア」と、あふれるラジオ愛を披露した。

 ギャラクシー賞は放送批評懇談会が主催。日本の放送文化の向上を願って1963年に創設された。AM、FM、短波放送を通じて最も活躍したDJやパーソナリティに贈られるラジオ部門DJパーソナリティ賞は93年度に始まり、これまでに、赤坂泰彦さん、伊集院光さん、ジョン・カビラさんなどが受賞している。オールナイトニッポンは今年10月に放送50周年を迎える深夜番組の代名詞的番組だが、同パーソナリティとしては初の受賞となった。

 主催団体は星野さんの選出理由として、「かつて深夜のラジオ番組が持っていた”パーソナリティ”に接する喜び、距離感の近さの喜びを新しい世代に引き渡す役割を担ってくれる」「ラジオの将来を担う人物としてふさわしい」と評した。

 視聴者の投票によって選ばれるマイベストTV賞では、星野さんも出演したTBSテレビの火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」がグランプリを受賞。星野さんはプロデューサーの那須田淳さんとともにもう一度舞台にあがり、喜びを分かち合った。(AERA編集部・高橋有紀)

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