行政の婚活支援も盛んになってきた(写真は東京都の結婚応援イベント「TOKYO縁結日2017」から)(撮影/今井拓馬)
行政の婚活支援も盛んになってきた(写真は東京都の結婚応援イベント「TOKYO縁結日2017」から)(撮影/今井拓馬)
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 親が子の結婚相手を探す「代理婚活」。子の「身上書」と写真を持参し交流会に参加、これはという人に声をかけ「身上書」を交換。それを持ち帰りわが子が見て気に入ったら実際にお見合い、というシステムだ。婚活に詳しいノンフィクション作家の黒川祥子さんは言う。

「娘を持つ親は医師、国家公務員など高学歴・高収入の息子を持つ親の元に殺到、息子を持つ親は20代の娘を持つ親の元に並ぶ。とにかく“孫の顔が見たい”ということでしょう」

 白髪の母親が杖をついて婚活する姿や、中年の息子の健康診断のデータを握りしめて直談判する母親の姿などを見てきた。

「男性は男子校から理系職場で出会いがない人、女性は高学歴で男性がひいちゃう人などが多かった。東北や四国など日本全国から来ていますよ」(黒川さん)

「婚活サポート親の会」代表取締役の松下佳子さんによると、最近の参加者は驚くほど高学歴。また女性は35歳以下、男性は30代後半までと、参加年齢も若くなっているという。

「政府の旗振りも影響しているのか、出産可能年齢を意識する親御さんが多い。とてもシビアになっています」

 3月26日(横浜)、4月23日(東京)にも交流会を開催するが、問い合わせが殺到しているという。

AERA 2017年3月20日号