■キンバリー・ヤング博士の8項目からなる診断質問票/DQ(Diagnostic Questionnaire)

 厚生労働省の研究班が全国の中高生を対象に行った「インターネット依存」に関する実態調査で使用されたもの。あてはまる項目が5つ以上ある人は、ネット依存度が高いと考えられます。

あてはまる:1点
あてはまらない:0点

□ あなたはインターネットに夢中になっていると感じますか?(例えば、前回にネットでしたことを考えたり、次回することを待ち望んでいたり、など)

□ 満足を得るために、ネットを使う時間をだんだん長くしていかねばならないと感じていますか?

□ ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことがたびたびありましたか?

□ ネットの使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着かなかったり、不機嫌や落ち込み、またはイライラなどを感じますか?

□ 使いはじめに意図したよりも長い時間オンラインの状態でいますか?

□ ネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがありましたか?

□ ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちにうそをついたことがありましたか?

□ 問題から逃げるために、または、絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みなどといった嫌な気持ちから逃げるために、ネットを使いますか?

チェックの合計が
 0~2点 適応的使用
 3~4点 不適応使用
 5点以上 病的使用
(0~8点で評価)
※Kimberly Young/Cyberpsychol Behav, 1998
※翻訳者:鳥取大学 尾崎米厚教授
(樋口進『ネット依存症から子どもを救う本』[法研]から)

■久里浜医療センターが家族に提案する8つの対応

1 取引しない・駆け引きしない
2 一貫した毅然とした態度
3 一喜一憂しすぎない
4 一人で判断しない
5 ネットについての学習を続けましょう
6 「私は……」で始まる「Iメッセージ」で話しましょう
7 仲間をつくる
8 家族で同じ対応を目指す
(樋口進『ネット依存症』(PHP新書)から)

AERA 2017年1月30日号

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