若者たちの旅行離れが進んでいるとされる。旅行会社にとってライバルとなっているのは、インターンシップだ。
「昔のバックパッカーは、あるもの、見るもの全部受け入れて自分の経験としてとらえていた。いまの学生は手堅いというか、ムダを嫌い、外したくないという気持ちが強いようです」
そう話すのは、4年ほど前から若者向けスタディツアーを運営する風カルチャークラブ代表取締役の嶋田京一さんだ。
「モンゴル 草原にある小さな村の学校修復活動と草原乗馬8日間」「ペルー 世界遺産マチュピチュ・クスコ日本語学校交流活動8日間」などのツアーを催行してきた。
モンゴルは27万9千円から。ペルーは39万7千円から。学生にとっては決して安くない。格安航空券や安宿を自分で手配すればいいのに、と思うかもしれないが、どんな経験になるかわからない旅より、現地の人との交流が約束されていて「確実に」自分の求めるものが得られることが重要なのだ。就職活動のネタづくりという側面もある。