映画評論家の意見が真っ二つに割れた！　伝説の映像作家が描く戦争実話

■大場正明（映画評論家）

評価：★★★★　超オススメ、ぜひ観て
功績を残した英雄ではなく、ただ信念に生きた人物を通して、命より大切なものを掘り下げる。人間中心ではなく、豊かな自然の一部として人間をとらえる。そんなマリック独自の世界観と圧倒的な映像美に引き込まれる。

■LiLiCo（映画コメンテーター）
評価：★★　ヒマだったら……
テレンス・マリック監督の素晴らしい映像美は健在！　過去の作品で理解できないものが多く、観てはいるけど残ってない。今回は珍しくストーリーはあったもののなんだかよくわかりません。しかも引きのある役者が不在。

■わたなべりんたろう（映画ライター）
評価：★★　ヒマだったら……
歴史に埋もれた実話を映画化する意義を感じるが、マリック監督特有の自在な撮影を含む描写が詩的というよりも、冗長さと肝心なことを見せてくれない歯痒さに繋がってしまっている。好きになりたいがそうなれなかった。

※週刊朝日 　2020年3月6日号