

9月、2試合連続優勝を成し遂げるも、現在不調に陥っているゴルフの石川遼選手。丸山茂樹氏も心配する。
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沖縄でテレビ解説のお仕事をしてきました。国内男子ツアーの「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」(11月7~10日、沖縄・PGMゴルフリゾート沖縄)です。
のきなみグリーンに苦労してましたね。バミューダ芝で微妙に入り組んだグリーンに悩まされる選手が多かったです。松山英樹(27)もそうですけど、バミューダのアプローチは嫌だって、ずっと言ってますよね。硬くて速くなるから。そういう意味で、みんな難しいって言ってましたね。「もう、手に負えません」って言って、引きあげた選手もいましたよ。
この試合では、石川遼(28)が今シーズン初めて予選落ちしました。初日が終わったタイミングで20分ぐらい立ち話したんですけどね。やっぱりショットに違和感というか不安が出てきて、そこにばかり頭がいって、うまくコントロールできないって言ってました。
それはZOZOぐらいから徐々に出てきて、上海で「なんとなく嫌だな」と思うところですべて失敗して。沖縄でも、視覚からくる気持ち悪さっていうのを取り払えなかったというのが本人の一番の悩みでね。2日目にドライバーを抜いて回ったりしてるんで、一回リセットしようと思ってるんでしょうね。
視覚からくるんですよね。右が嫌だなとか、アドレスしづらいなとか、左が嫌だなとかいうのが最初なんですよ。それで体が拒絶反応を起こすんで。そこに対してものすごく嫌な思いがあると、体が自分の思ってたところにスッと戻ってこない。そのホールに来るときだけね。根本は、自分が感じるフェースの向きがオープンに感じてくるというのが、ティーショットが嫌だって人の9割を占めてるんじゃないですかね。
でも遼はそれがドライバーでなくスリーウッドだったら、あまり感じられないと。それでドライバーを抜いたんだと思いますね。「飛距離も出るし、スリーウッドで対応できるところもあるんじゃない?」という話はしました。