7月9日に亡くなった、ジャニーズ事務所社長、ジャニー喜多川さんのお別れの会が、9月4日、東京ドームで行われた。ジャニーズ事務所所属のタレント154人のほか、故人と“結婚騒動”もあった黒柳徹子、元ジャニーズ事務所所属の郷ひろみ、そして真矢ミキなど、多くの関係者が集結。ファッションデザイナーのドン小西氏がドレスコードのないお別れ会ファッションをチェックした。
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いやいや、驚くね。何ってジャニーさんの「お別れの会」に参列したこの3人だよ。これなら、いつもの服のモノクロ写真ですって言われても、誰も気がつかない。さすが個性が光るジャニーさんの関係者。同じ黒い服なのに、それぞれのらしさがしっかり出てるもんな。
まず黒柳徹子さん。白いブラウスをピンクの柄物に、ロングカーディガンを紫に変えたところを想像してみてよ。「徹子の部屋」で座ってる徹子さんのまんまだよね。もうひとり、真矢ミキさんもそのまんま。普段の彼女のファッションは、けっこうイケイケだからね。ピンクのワンピースに白いロングカーディガンあたりに変えたら、浮いてるショートブーツも気にならないよ。そして極めつきは郷ひろみさん。黒のまんまでもチャラいIT社長みたいだし、スーツをラメ入りにすれば、ステージだっていけそうだよ。
告別式やお通夜にはドレスコードがあるけど、最近増えてきたお別れ会の服装には、決まりがないからね。服に迷ったら、この人たちを思い出すといい。あたしが呼ばれたとき? ラメ入りの髪留めを、黒のゴムに変えるくらいですけど。
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2019年9月20日号