「浜崎さんは00年に内耳性突発難聴を発症しました。その影響があるのかもしれませんが、ここ数年は新曲が出ないことやライブ演出のマンネリ化、SNSでの過剰なアピールなどに対し、コアなファンの間でも不満が募っていたようです」とは音楽誌の編集者。

 もっとも、距離をとりつつあるのはファンだけではないようで…。

「全盛期には楽曲のPVの制作費に約2億4000万円をかけたことが話題になったりもしましたが、かつては看板アーティストであるとともに会社発展の功労者ということもあり、所属レコード会社も新曲やアルバムのリリースの際には億単位のプロモーション費をかけていました。でも、近年はそうした特別待遇も鳴りを潜めています。昨年には歌手デビュー20周年を迎えて全国アリーナツアーを開催したものの、それほど話題になりませんでしたいね。今やグループ会社が携わるアニメ『おそ松さん』の方が社内では重要案件になっているそうです」(同編集者)

 平成を彩った歌姫の「令和」での復活はあるのか。(立花茂)

週刊朝日 オンライン限定記事

著者プロフィールを見る
立花茂

立花茂

東京都出身。大学を卒業後、スポーツ紙の芸能記者として活躍。その後、週刊誌や月刊誌、ニュースサイトなどでも記事を執筆。得意ジャンルは芸能だが、取材対象はアニメ、競馬、プロレスなど多岐に及ぶ。最近はweb3.0にも興味あり。

立花茂の記事一覧はこちら