放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、ミルボンのオイルワックス「プレジュームドロップ」。
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「ブローが上手じゃない美容師さんが増えてますね」
某局メイク室のベテランメイクさんがぼやいていて一瞬、耳を疑った。
美容院でもメイク室でも、
(プロの美容師さんにブローしてもらうと、どうしてこんなに髪がツヤツヤになるのだろう)
(なんとか自宅でも真似できないものだろうか)
とは誰もが一度は抱くことではないか。
しかし、件のメイクさんが言うには、「トレンドのスタイリングには、ブロー要らずのものが多いからでしょうね。我々の世代なら、場数を踏むうちに上手になったものですが」とのこと。
「え? 美容学校では習わないんですか?」と聞くと、「他にお勉強しなければならないことが増えすぎて、ブローを教えてもらう時間なんてないのでは?」と。
言われてみれば、昨今、朝シャンをして、生乾きの髪だったとしても、メイク室でブローをしていただけないことが多い。
「髪が湿っていて、スタイリングしやすいです」と褒められたことさえあり、私のような世代は戸惑うばかりである。
それこそ世代によるのだろうけれど、こと若者に関しては、パワフルなドライヤーとロールブラシを使ってブローなどせず、いきなりヘアアイロンを使って、ニュアンスのあるスタイルに仕上げていくのだ。悲しいかな、これがオバサンにはできない。そんな話を別の局のメイク室でしていたら、「これは使いやすいかも。オススメです」と教えてもらったのが『ミルボン』の「プレジュームドロップ」なるヘアスタイリング剤だ。