全色買い、全シリーズ買いも赤信号。
「突然50万円のバッグを買うのは“浪費”ですが、突然10万円の靴を5足買うのは明らかな買い物依存症。使用目的のない買い物を繰り返すなら家族が『また買ったね』『また買っているよ』と本人に気付かせること。これも要因は諸々考えられますが、寂しい、皆の関心を引きたいといった気持ちから始まることもあるのです」(大石医師)
どんな依存症も重症になればなるほど、家族も共に精神的にも経済的にも苦しむことになる。違和感を感じたときはその家族を絶対に孤立させないこと。負のループへの陥落は未然に防ぐしかないのである。
【買い物依存症チェック】
1.買い物をすると気分がすっきりして、嫌なことを忘れられる
2.商品のすべての種類・タイプをそろえたい欲求にかられる
3.お店の人にチヤホヤされると、特別扱いされているようで、いい気分になって買ってしまう
4.お金の手持ちがなくても、カードや借金をしてまで買ってしまう
5.どんどん高額なものを買いたくなる
6.買い物をやめようとすると、イライラする
7.買ったものを捨てられず、片付けられず、部屋や家の中が買ったもので溢れている
8.買い物をしたいがために、家族や友人に嘘をつく
9.買い物をした後に、罪悪感、不安感におそわれる
10.買ったもので普段使っていないと感じるものがたくさんある
(作成・大石クリニック)
「チェック項目で『はい』が多ければ多いほど危険性が高いです。買い物依存症は女性に多いように思われがちですが、男性もリスクは同じです」(大石医師)
※週刊朝日 2019年3月8日号より抜粋