


前大阪市長の橋下徹氏(49)とジャーナリストの田原総一朗氏(84)が80分間のガチンコ対談。橋下氏に田原氏が「大阪で嫌われた」理由を問う。
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橋下徹(以下、橋下):僕が問題だと思うのは、田原さんらメディアで活躍する人が、今の国民大多数の思いを野党にきちんと伝えていないことです。野党は今、国民の思いと違う方向へ行っている。
田原総一朗(以下、田原):一番の問題は、日本国民の大多数が政治に関心を持ってないことだよ。
橋下:持ってます。
田原:持ってない。
橋下:田原さん、国民を馬鹿にしていますよ。その言葉は、政治批評する人が絶対に言ってはいけない言葉ですよ。国民が政治に関心を持つようにするのも政治批評の責任です。
田原:いや、もし海外でモリカケ問題が起きたら、連日デモですよ。
橋下:いや、そこじゃないんです。国民はモリカケ問題に対し、怒り、不満を持っている。だからといって政権交代の話じゃないと賢明に判断していますよ。
田原:野党が悪い。
橋下:だったら政治批評する側も政権与党の問題を追及しながら、野党に対しても国民が望む政治の方向性を提案してあげないと。国民の思いを代弁するのも政治批評の役割です。
田原:もちろんやってる。しょっちゅうやってる。
橋下:でも野党の支持率が上がらないじゃないですか。
田原:選挙のたびに野党の代表に対し、「国民はアベノミクスの批判なんて聞きたくないんだ。対案を出せ」と言っている。でも、どこも出さない。もっと言えば、今の野党の経済政策は自民党と変わらないのよ。つまりバラマキですよ。
橋下:対案を出せ!ではなく、こういう対案にしろ!と提案しないと。田原さんは消費税を上げなきゃいけないという立場なんですね?
田原:うん。
橋下:消費税を上げる理由は何ですか。
田原:旧民主党の野田政権のとき、安倍さんも公明党も10%にすると合意したじゃない。
橋下:でも、延期している安倍さんのほうが支持率を取っているわけですよ。