2試合連続3失点で救援失敗。上原に何が起きているのか?(c)朝日新聞社
2試合連続3失点で救援失敗。上原に何が起きているのか?(c)朝日新聞社
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「早くも馬脚を現した、という感じですが、想定内ですよ。彼はキャンプに行ってないんですから。43歳という年齢を考えれば、慎重に、かつ、若手以上に鍛え上げて開幕を迎えないといけないのに、ほとんどぶっつけ本番だったでしょ」

 ベテラン記者がこう語るのは巨人の上原浩治投手のことだ。4月10日のDeNA戦で1アウトしか取れずに被安打5、3失点と打ち込まれたのに続き、同点の七回に起用された15日の広島戦でも2アウトを取ったあと、被安打3、3失点で交代を告げられ、2試合連続の負け投手となったのだ。しかも、この敗戦でチームは開幕からの15試合で10敗目。2リーグ制が導入された1950年以降では初、1リーグ時代の47年以来71年ぶりという歴史的な出遅れスタートとなった。

「上原はあの日(15日)のブログで『チームが低迷してるのも、間違いなく自分のせいでもある』と責任を被ってましたけど、起用法にも問題がありますよ。調整不足が明らかなベテラン投手を15試合中6試合に投げさせ、連投もさせていたんですから“酷使”でしょ」(同前)

 こう聞いて上原のブログを振り返ると、確かに、無失点に抑えていたころから当人は不安を抱えていたことがよくわかる。

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