「プロの声優さんに混じって違和感がないというのは、声優としての演技力の高さが根底にあり、それがいかされているからではないでしょうか」(三杉さん)

「NARUTO」のカカシ先生や「美味しんぼ」の山岡士郎、「キャンディ・キャンディ」のアンソニーなどを演じ、「君の名は。」では瀧くんの父親役を演じ、長澤と共演した声優・井上和彦さんもこう太鼓判を押す。

「一言喋っただけで出来上がる空間には驚きました。ナチュラルなのに存在感がある、ステキな女性を見事に演じられていました。あんな先輩がいたら絶対バイト張り切っちゃうと思います(笑)」

 確かに張り切っちゃいそうだ(笑)。

有名俳優やタレントがアニメや洋画の吹き替えに挑戦すること自体は珍しいことではない。

「話題づくり・宣伝の意味合いももちろんあります。ただ、たとえばお笑い芸人などその時期の旬の人を起用する場合は、売り出し真っただ中という印象ですが、長澤さんの場合は、そのように売り出す必要はない存在。声優としてのオファーが絶えないのは、それだけ業界内での評価が高いからといえます」(前出の三杉氏)

 その上、長澤は歌声の評価も高いという。

「『SING』で共演した内村光良さんが、長澤さんの歌声を『すごい上手い』と絶賛していました。『キャバレー』などミュージカルでも活躍しましたし、いつか『アナ雪』の松たか子さんのような活躍もあるかもしれません」(同)
(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事

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