錣山親方は一門の枠を超えて貴乃花親方を支持。さらに錣山親方に同調し、湊親方(元幕内湊富士)と錣山親方の弟子の立田川親方(元小結豊真将)も時津風部屋一門を離れるという。

「また高砂一門でも陣幕親方(元前頭・富士乃真)の娘が貴乃花親方の長男と結婚。どう転ぶかわからない。貴乃花一門は12人になったも同然です。もし、貴乃花親方に処分があっても、来年2月の理事選で一門から理事を楽勝で立てられます。これは八角親方ら執行部には脅威です。28日に先送りした臨時理事会で、貴乃花親方に理事降格の処分を出し、出馬を封じても貴乃花一門からは理事が出る。結局、貴乃花派を排除はできないということ。理事選後には、現在の執行部と貴乃花グループのどちらが多数派となるか、全く見えない状況になる可能性もある。今回の件で執行部と貴乃花親方派との亀裂は大きく、修復は難しい。理事会でも貴乃花親方は八角理事長と目もあわせず、あきらかに険悪という雰囲気だった」(相撲協会関係者)

 来年2月の理事選をめぐり、貴乃花一門VS相撲協会執行部のガチンコ勝負はすでに始まっている。

※週刊朝日オンライン限定記事