一方、場所後の27日に開かれた横綱審議委員会では、日馬富士に対して厳罰を求める声が相次いだという。今後、引退に追い込まれる可能性もあり、処分の行方が注目される。日馬富士を知るある親方がこう語る。



「本人はかなり弱気になり、引退も覚悟しているようですが、『引退以外ならどんな処分も受け入れる。もう一度、土俵に上がりたい』とも漏らしているとか。横審は難しい判断でしょうね。朝青龍が引退に追い込まれた際は場所中の暴行だったが、日馬富士は巡業中。日馬富士は内輪への暴力で、和解も示談も出来ていない。タイミングも、相手に追わせた傷の重さも違う。3場所くらいの出場停止か、引退勧告か、微妙なところでは。暴力を認めている以上、何らかの刑事処分を受ける可能性も高い。協会は何とか軽めの処分を根回ししたいのが本音だろうが、刑事的にもどうなるかわからず、動けないでしょう」

※週刊朝日オンライン限定記事