──肩書に縛られずに、多様な活動をされているという面もあります。
そのとおりで、本当にありがたいことです。素晴らしい経験をたくさんさせていただきました。
──現在35歳ですが、30代の俳優やアーティストの方にインタビューすると、「20代は無我夢中だったけど、30代になってラクになった」というお話をよく聞きます。櫻井さんはいかがですか。
どうだろう。いまだにずっともがいてる部分もあるかもしれない。でも、「苦しい」という感覚は20代の頃からあんまりなかったですね。もちろん、その都度大変なことはありましたけど。「嵐のこれまでを振り返る」みたいな特集をしていただいたとき、デビュー当時のことが「不遇の時代」として取り上げられたことがあるんです。たしかに仕事も少なかったし、コンサートの会場もあまり大きくなかったし、メディアにもそんなに取り上げられなかったので、傍(はた)から見ればそうなのかもしれませんが、そのときはそのときで、僕ら楽しくやってたんですよね。でも、早く30歳にはなりたいと思っていました。一般論として「男は30歳から」みたいなのがあるじゃないですか。
──いまは早く40歳になりたい?
それはそうでもないかな(笑)。あまり意識していないです。
──最後に、プライベートの楽しみは?
ありきたりですけど、お酒飲んだり食事したりしている時間ですかね。昨日もキャストの皆さんと飲みに行ったり、今日も監督とゴハン行こうかって話していたんですよ。人と会って話している時間が、楽しいですね。(構成 本誌・野村美絵)
※週刊朝日 2017年11月3日号より抜粋