主演映画の大ヒット、紅白の司会、と快進撃が続く有村架純さん。4月からついにNHKの連続テレビ小説・朝ドラの主演を務める。「演じることが幸せ」と語る、いま一番旬の女優の素顔にせまった。
──NHK紅白歌合戦の司会に抜擢されたことが発表された直後、「私、運がいいんですね……」と感慨深げにつぶやいていらっしゃいました。終わってみて、いかがでしたか?
緊張しました。緊張しすぎて、うまく笑えなくて、顔も強張っちゃって。出演者の方の紹介を失敗しちゃったらどうしよう、噛んじゃったらどうしようって。でも、進んでいくうちに、出演者の皆さんが楽しんでいるのを見て、自分も楽しい気持ちになってきて、やっと緊張が解けました。
──また司会を頼まれたら、どうしますか?
もし機会があるなら、初めてのときにできなかったことを、プラスアルファでできるようにして、皆さんの前に立てたらと思います。
──NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」がもうすぐ始まります。
「ひよっこ」はとにかく、優しいお話。誰一人イヤな人が出てきません。私が演じる主人公のみね子が話を引っ張っていくというより、周りのみんなが引っ張っていってくれる、そういうドラマです。みね子はそれに甘えるのではなく、感謝をしながら、みんなの気持ちを噛み砕いて邁進していく。そのみね子の一生懸命さを、見ている方々にも応援したいと思ってもらえたら、うれしいです。
──紅白歌合戦、連続テレビ小説と、国民的番組が続きます。プレッシャーは?
どんなお仕事でも、本当に私にできるのか、怖くなるときがあります。でもお仕事を始めたばかりの頃、当時のマネジャーさんから、「緊張するなら、緊張しなくなるまでやれ。不安だったら、不安にならなくなるまでやれ」って、言われたんです。考えに考え抜いて、準備をできることはすべてしておけ、っていうことだと思うんですけど、その言葉を、今でも大事にしています。もちろん紅白の司会のように、いつもは立たない場所にいると、失敗したらどうしようとか、怖くなったりはします。でも「緊張するなら、緊張しなくなるまでやる」っていう心構えは忘れないようにしたいです。