──3月18日には、映画「3月のライオン」も公開されます。神木隆之介さん扮する主人公の高校生棋士の零につらくあたる血の繋がらない姉・香子という、「ひよっこ」の主人公とは、まったく違う役ですね。今までの有村さんともずいぶん違うイメージです。

 原作はベストセラー漫画で、ファンの方がたくさんいらっしゃるので、私は香子のイメージとは違うと思われるかもしれないんですが、自分と違うタイプを演じることができて、楽しかったです。香子という女の子が大好きになりました。ただ気性が荒くてツンケンしているんじゃなくて、将棋に打ち込んでいたのに、やめないといけなくなったり、お父さんから愛をもらえなかったりと、屈折する理由がある。それを感じて演じたので、とてもやりがいがありました。

 とはいえ、今でも香子になりきれているかどうか、皆さんが映画を見終わった後、どう思うか、ドキドキしています。早く反応を知りたいですね。

──いま、おそらく日本で最も忙しい女優の一人だと思うんですが、リフレッシュ方法は?

 地元の兵庫に帰って親友に会います。たとえ日帰りでもトータル数時間しかいられなくても、一緒に過ごして、おしゃべりしておいしいご飯を食べる。それだけでリフレッシュできます。

 でも、そんなにストレスたまっていません(笑)。私は、紅白に出演された方々のように上手に歌ったり踊ったりできません。演じるしかできない。だからこそ好きなお芝居をしながら生きていけることが、とても幸せです。これからも演じながら、いろんな自分に出会えていけたら、うれしいですね。

(構成/本誌・工藤早春)

※週刊朝日 2017年3月24日号

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