3月8日から始まるワールド・ベースボール・クラシック。王座奪還に向け、「史上最強」の侍ジャパンが腕を撫(ぶ)している。WBC戦士たちの高校時代をプレーバック。
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■ダルビッシュ有(36)/宮城・東北高校〔2004年〕
2年夏の甲子園。準々決勝で右足のすねを痙攣させ、決勝ではケガを押して先発したものの、常総学院に敗れた。3年春は1回戦の熊本工戦で無安打無得点試合を達成するも、右肩痛を発症。夏は3回戦で千葉経大付に敗れた。4度の甲子園出場で12試合に登板して、防御率は1.47。
■村上宗隆(23)/熊本・九州学院高校〔2015年〕
高校初打席は、1年の熊本大会での満塁本塁打とド派手なデビュー! 甲子園では初戦で遊学館に敗れ、村上も4打数無安打。秋に一塁手から捕手に転向し、1年上の吉野光樹(現DeNA)とバッテリーを組んだ。甲子園出場は一度きりだが、高校通算52本塁打の打力がプロで開眼。
■大谷翔平(28)/岩手・花巻東高校〔2011年〕
2年夏の甲子園では、股関節を痛めていたため初戦の帝京戦は右翼手として出場し、4回途中から登板した。3年春の甲子園では初戦の大阪桐蔭戦で9失点(自責点5)し敗れるも、藤浪晋太郎(現オークランド・アスレチックス)から本塁打を放った。3年夏、岩手大会決勝では5失点を喫し敗退したが、準決勝では160kmの剛球を披露した。
■佐々木朗希(21)/岩手・大船渡高校〔2019年〕
地元公立高校への進学を選択。3年4月の高校日本代表候補合宿の紅白戦で163kmを記録し、「令和の怪物」と注目を集める。夏の岩手大会決勝戦に故障予防という理由で出場しなかったことは賛否を呼んだが、花開く要因に。
(構成・文/本誌・菊地武顕)
〔 〕内年号は撮影年
※週刊朝日 2023年2月24日号