7月末投票の東京都知事選に向け、それこそ「知名度」の高い国会議員やタレントの名が次々と挙がっている。
民進党の候補として真っ先に名前が挙がった蓮舫参院議員(48)だが、6月18日の事務所開きで知事選不出馬を示唆した。
立候補に色気を見せていたはずだが……。16日に参院議員候補の応援演説で栃木県大田原市に入っていた蓮舫氏は、殺到する報道陣を前に「(都知事選の立候補は)まだ考えています」「今は参院選に夢中なので、すいません。(名前が挙がっていることは)ありがたいです」などと、笑顔を振りまいて出馬をにおわすような発言をしていた。
ある民進党衆院議員は「党内で山尾志桜里議員にポジションを奪われ気味なので、もう一花咲かせたいと思っているらしい」と話す。
だが、別の民進党関係者がこう打ち明けた。
「党の調査の結果が芳しくなく、蓮舫氏が日和(ひよ)ったようです」
民進党都連関係者は安堵する。
「次の知事は蓮舫さんと言いたいが、都政は大混乱です。まず政策に明るくない(笑)。『仕分け女王』のイメージが強いし、公務員を見下す感じがするから、職員がついてこない」
さらに続ける。
「最もやっかいなのは議会自民党。実質的に彼らが政策を決めている。蓮舫さんが知事にでもなれば、執拗(しつよう)に嫌がらせをするでしょう。政策を否決する。人事も認めない。そうやって『知事は無能』のレッテルを貼っていくのではないでしょうか」
自民党の本命候補として名前が挙がるのは、防衛大臣や党総務会長を務めた小池百合子衆院議員(63)。
ある自民党のベテラン都議は、こう言う。
「小池さんは出たがってます。安倍政権になってから冷遇され、ポストから外されていましたから」
政治評論家の有馬晴海氏も、小池氏の出馬は十分あり得ることと語った。
「ひところは『将来の女性総理』とも言われたけど、今はちょっと総理の旬は過ぎた感じ。そうすると、大臣をあと1回か2回やるよりも、都知事をやったほうがいいという判断に傾くことはあるでしょうね」