動物写真家の岩合光昭さんの世界の猫を訪ねる旅をお送りする。今回は、台湾・台北の猫。
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台北の中心部からほど近く、住民の台所として賑わう中崙(ちゅうろん)市場。卵屋で暮らす三毛猫は、昼寝中に起こされ、寝ぼけまなこだ。
ぎっしり卵がつまったお気に入りのケースに隙間が出来ると、鎮座していた棚から、すかさず、いつもの場所へ。静かに動き、眠るため、決して卵を割ることはないという。まるで、保護色のような毛色もあいまって、買い物客に気づかれないこともあるとか。
卵が好きで好きでたま卵(らん)、看板娘です。
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※週刊朝日 2015年7月10日号