夏のボーナスの時期がやってきた。家族へのプレゼントを贈るために、ボーナスを使いたいと考える人も多いのではないか。そこで、家電大好き芸能人の一人、俳優の細川茂樹さんに選び方のコツを聞いた。
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昨今の家電は飽和状態。商品が溢れているからこそしっかりと選ぶ目を持ちたいものです。量販店、プライベートブランド、通販などの中で、ポイントや下取りなど、どんな付加サービスをもらえるかが大きなポイント。そして家電は家庭サービスの最強ツールでもあるので、家族が喜ぶかどうかも選び方の大事なポイントです。
まずは気軽に入手できるものから。老舗の業務用電熱メーカー・石崎電機製作所の「モテナシベーカー」は古きよきモノ作りの技術が製品に生かされたホットサンドメーカー。簡単なのに焼き具合が絶妙で、ハムとチーズのホットサンドなど妻に大好評でした。価格も低め(3780円)で家族に笑顔が生まれるなら「買い」でしょう。
今年の正月に実際に役立ったのが電気フライヤー「あげあげ」(象印マホービン)。コンパクトながら200度まで温度が上がる。機材を妻の実家に持参して、串揚げの店から具材を取り寄せました。義母は70歳を超えているのでオリーブオイルとグレープシードオイルでヘルシーに。対面(目の前)で揚げたので会話も弾みましたね。
油料理は夏は暑いし面倒だ、というイメージがあるかもしれませんが、こうした卓上型なら内部がフッ素樹脂で加工されており、後片付けも楽です。
片付けと掃除。これも喜ばれる家庭サービスですね。掃除機を、“メカ選び”の目線で選ぶと男性も掃除に興味を持てると思います。例えば、ドイツ・ボッシュ社の自立式コードレスクリーナー「アスリート(25.2V)」。メルセデスベンツの補機バッテリーを手掛けるメーカーだけあり、パワーだけでなく充電力も秀逸。満充電(充電時間は約6時間)では低モード設定で60分は使える。
コーヒーメーカーは、ドリップ式、カフェポッド式、カプセル式に次いで今はミル付きの第4世代。ミル付きなら豆選びから楽しめるし、うちでもコーヒーをひく香りが、妻の胸にぐっと刺さったようです(笑)。
デロンギの「全自動コーヒーマシン」はボタン一つで家で本格的な味が楽しめてランニングコストもいい。さらに、豆のストックにGIARETTI(ジアレッティ)の「自動真空キャニスター」を使えば、豆の酸化が防げます。電池式キャニスターは、パスタなどのストックにも向いています。
優れた家電に頼るだけでなく、相手への思いやりも忘れずに。それが家族円満の相乗効果を生むはずです。
※週刊朝日 2015年6月26日号